2020/05/09 Writer:リセル
Jリーグの延期が続いて数ヶ月が経ち、ヴァンフォーレ甲府の2020シーズンホーム開幕戦はいつになるか分からず、悶々とした日々が続いている。
そこで、この記事では少しでも山梨中銀スタジアムの空気を感じ取ってもらえるように、2019シーズンに山梨中銀スタジアム内で流れていたBGMをホームゲームの流れとともに解説する。出来る限りPVも掲載するので、ぜひ小瀬の空気を耳で体感してほしい。洋楽が大半を占めているが、筆者自身も洋楽に関しては初心者であり雰囲気で楽しんでいる。そのため情報が少ない楽曲は解説の文章量も少ないが、その分あまり小難しい解説は無いので安心してほしい。
1.Hello/Martin Solveig & Dragonette
キックオフ2時間15分前、会員優先入場と同時にかかる曲。席確保に躍起になる人もいるので、結構聞き落としがちかもしれない。2018年までは長年Hermes House Bandの「Football's Coming Home」だったが、2019年からこの曲になった。ちなみにこの「Hello」にもいくつかバージョンがあり、小瀬で流れているのはradio edit。
2.Chameleon/Pnau
早めに入ったシーズンシート会員が席を確保した時、または後ろの方のシーズンシート会員が席確保に必死になっている時にかかる曲。スタジアムDJの奏佑さんの「本日はヴァンフォーレ甲府対〇〇戦にご来場いただき、誠にありがとうございます」のアナウンスもこの辺りから始まる。PVが独特すぎるが、小気味良くて何だか癖になる曲。
3.Geronimo/Sheppard
シーチケ会員の大半の人が席を確保してほっと一息つき、バス待ちをしている時の曲。ピッチでは子どもたちによるキッズチャレンジマッチが行われている。ボーカルの透明感のある声と小瀬の空気感がピッタリマッチしている神曲。余談だが、Sheppardのメンバーによるとこの曲は2時間で作り上げたらしい。
4.Keep Me Crazy/Sheppard
まだ一般開門には早いので、スタジアム内には人が少ない。キッズチャレンジマッチでゴールが決まるとスタンドから拍手が聞こえ、ピッチ脇にいる保護者から歓声が上がる。トラック3と同じアーティストのため、この曲も小瀬ののどかな空気感とぴったり合っている。個人的には全21曲の中で一番オススメしたい曲。PVもほのぼのしていて思わず見入ってしまう。
5.Love on Me/Galantis & Hook N Sling
そろそろ一般開門と選手バス到着が近い。バス到着が早い場合はこの曲の途中でやって来ることも。ずーっと同じ歌詞の繰り返しなのに引き込まれる歌。「singing singing singing…」の印象的なフレーズは聞き馴染みのある人も多いはず。曲によく合った極彩色のPVも面白い。
6.Desire/Years&Years
ちょうどキックオフ2時間前、つまり一般開門時の曲。アウェイサポーターが続々とビジタースタンドに入ってきて、スタジアムに若干の緊張感がもたらされる。曲もPVも暗いが、意外とテンポが良くて癖になる。一般開門時の曲は頻繁に変わっており、2015、2016シーズンは藤巻亮太の「ゆらせ」が流れていた。
7.Feeling/BB Diamond
この曲の途中でよく選手バスが入ってくる(選手バス到着時は曲が中断する)。カジュアルな曲のためかトラック6が流れた時の緊張感が少しほぐれる。キッズチャレンジマッチが終わり、子どもたちに向けてスタンドから拍手が送られる。選手のピッチ内アップの時に再度流れていることもある。
8.Angel Town/Frankie Moreno
長年にわたって使用されている曲。この時間帯になるとスタグルの買い出しやヴァンくんステージなどで、スタジアム内にいる人は少なくなる。この曲の歌詞が見つからないのだが、おそらく「Everybody want you be a star」と言っているので、この曲を聴くたびに「甲府の選手よ、スターになれ!」と個人的に思っている。
9.Grita Gol/Gerard Exposito Feat Maxi Music Team
いかにもサッカーらしい曲。この曲も4年くらいは使われているはず。日本語サイトでの詳細情報がほとんど無い。バージョンは色々あるが、小瀬で使用されているのはRadio Version。
10.Go West/Hermes House Band
サッカーサポにはチャントとしておなじみの一曲。甲府だと過去には阿部拓馬選手、現在は荒木翔選手の個人チャントに使われている。この曲は多くのアーティストがカバーしている模様(ポカリスエットスタジアムで別バージョンを聞いた)。
11.Don't Worry Be Happy/Hermes House Band
この曲も相当長く使われている。ちなみにこれはカバー版。原曲とは打って変わってアーティストの笑い声が入るなど自由奔放で、明るい気分になれる曲。筆者は元気になりたい時に聴いている。
12.La Revolución Sexual/La Casa Azul
この辺りからスタジアム内で音量が下がって多少聞きづらくなるが、じっくり聴いてみると面白い曲。スペインの曲なのに「これは高級品です」、「いいですね、いきましょう」と日本語が入る。PVにも時折怪しい日本語が表示されるので、気になった方は見てみてほしい。
13.Los Chicos Hoy Saltarán A La Pista/La Casa Azul
この曲の時も音量が小さい。トラック12と同じアーティスト。歌い出しで「山梨県」と聞こえる(実際は「Ya no les queda」)。テンポが良くて、筆者が何度もリピート再生している個人的お気に入り曲。
14.The Boxer/Musictramps feat. Thomas Meiser
「ララライ ラーララララララー ララライ……」のイントロが印象的な曲。スタジアム内の音量が戻る。原曲はかなり静かな曲調だが、カバー版のこの曲はサッカースタジアムにピッタリの明るく快活な雰囲気。晴れた日は小瀬の青空にこの曲が響き渡る。
15.Na Na Hey Hey, Kiss Him Goodbye/Schnitte & Die Schlagermafia
こちらも「ナナナーナ ナナナーナ」というイントロが印象的な一曲。そしてこちらもカバー版。開門から時間が経ち、スタグル片手にスタジアム内に戻ってくる人も多くなってくる。
16.Rockin’All over the World/The Rockets
ヴァンくんステージが開設される2018シーズン以前は、この曲を合図にスタジアム内でマスコットショーが始まっていた。マスコット好きの方は聞き馴染みのある人も多いはず。PVが無いのが残念だが、Amazon Musicには音源がある。
17.熱くなれ/大黒摩季
2019シーズンの甲府のスローガン「熱くなれ」にちなんで使用された、言わずと知れた熱い曲。ヴァンくんステージのオープニング曲としても使われている。選手が夏季限定ユニフォームを着用したホーム岡山戦、町田戦、山口戦には選手紹介映像のBGMとしても採用された。
18.The Kids Aren't Alright/The Offspring
2019シーズン選手紹介映像BGM。使用されているのはイントロと間奏だけだが、ギターの重低音がこの上なくカッコいい。選手紹介に入る直前、2019シーズンのスローガン「熱くなれ」が大型ビジョンに表示されると筆者は鳥肌が立つ。選手紹介に入ると、この曲とともにメンバー入りした甲府の選手が火を噴く。
19.PRIME/UVERworld
ボールパーソンと担架隊の入場曲。冒頭の「ワッショイ!(と聞こえる)」を合図に駆け足で入場してくる。担架隊が担架スポンサーを見せながらピッチを一周するのは甲府の伝統的な光景。そして、キックオフの開始が近いことを感じさせる。UVERworldとしては初期の曲。
20.境地・マントラ/UVERworld
ハーフタイムが終わり、選手がロッカールームから再びピッチに戻ってくる時にかかる曲。後半開始の緊張感が一気に高まる。スタジアム内ではかなり大音量で流れるので、音楽プレーヤーなどで聴く時も大音量でかけるのがオススメ。ボーカルのTAKUYA∞はほぼ歌わないインスト曲。
21.J'S THEME(Jのテーマ)25th ver./春畑道哉
他のスタジアムでも流れるJリーグの曲で、小瀬の場合は試合終了後に流れる。試合の熱や余韻が残るスタジアムで流れるこの曲は、改めて聴くと泣きそうになり、猛烈にスタジアムが恋しくなる。小瀬BGMの最後を締めくくるのにふさわしい一曲。
以上、21曲を紹介した。
他にも流れている曲が2、3曲あるが、それは音源が見つからなかったり、筆者が熱狂して検索できなかったためである(後者は悔やんでいる)。
曲名やアーティスト名、詳しい歌詞を知らなくても、何となく聞き覚えのある曲は甲府サポなら一曲はあると思う。全ての曲を聴く必要は無いので、ぜひ聞き覚えのある曲を聴いて、もし良ければダウンロード購入して、ホーム開幕戦のその日まで耳で小瀬を感じてほしい。
Writer:リセル
ヴァンフォーレ甲府とミサンガ作りと文章を書くことが好きな自由人。「Jサポライター部」、Jリーグのハンドメイド作品が集まるサイト「Jサポハンドメイド部」、両サイトの管理人をやっています。まだまだJサポ歴が浅いので、Jリーグのことをもっと知りたいです。