2018ヴァンフォーレ甲府Ｍｙ選手名鑑Vol.２

2018/09/25　Writer：リセル　Photo：Ken　Special Thanks：モカ

甲府在籍１０年目と、在籍期間は山本英臣選手の次に長い。快足のウィングバックで、甲府のスピードスター。昨年のサポーター感謝デーでは、引退した石原克哉さんに「チャラ男」と評されたが、山梨県内の料理番組「ＶＥＮＴめし」に毎年出演するたびに二人の娘さんとの写真が放映される良きパパである。今季はサイドが激戦区のため出場機会が減ったが、快足は健在。元ＦＷなので足の速さを活かしたシュートも見たい。

北海道コンサドーレ札幌からレンタル移籍でやって来たＦＷ。甲府の選手の中では珍しい日本代表選出経験者。愛称は「ゾノ」「ゾノさん」。ゴールを決めるとジャンピングガッツポーズを決め、決定機を外せばピッチを叩いて悔しがる。常に全力で戦うため、甲府サポからの信頼も着実に得ている。札幌在籍時には無得点ながら、今季のルヴァンカップ札幌戦では２得点を挙げ、札幌サポをざわつかせた（本人はレンタル移籍中のため、喜び方はかなり抑えめだった）。

果敢なドリブルと正確なクロスが持ち味のサイドプレイヤー。大切にしている言葉は「悪い時は自分のせい、良い時はおかげさま」。そういった真面目な性格はプレーにも表れ、攻撃も守備も決してサボらない。明治大学在籍時の2016年には同じ大学で同期の小出悠太選手とともに関東大学サッカーリーグのベストイレブンにも選ばれた。プロ２年目の今年は最初こそ控えに甘んじていたものの、最近ではスタメン出場が増えている。

「新潟の宝」と言われたテクニシャン。シーズン序盤は目立った活躍は無かったが、上野体制になってからはゴールとアシストを量産している。今季の甲府の選手の中で特に人気が高く、甲府の公式ショップの店長さんいわく「この時期になってもユニフォームに１９番のマーキングを注文する人が絶えない」。他の選手がゴールした時は得点者に駆け寄って全力で喜び、自分がゴールを決めた時には他の選手に全力でハグをする。来季もどうか居てほしい選手の一人。

今年の一次キャンプ初日にいきなり坊主頭になっており、甲府サポを驚かせた。甲府の会報で岡西宏祐選手いわく「群れない男」。「天使の歌声」とも評されるほどの美声の持ち主で、キャンプ中に田中佑昌選手の誕生日を祝った際にはその歌声を響かせた。ピアノを使って弾き語りも出来る。もちろんサッカーでも活躍し、ホーム熊本戦では豪快なミドルシュートを決めた。その試合で負傷箇所が悪化し今季中の復帰は難しいものの、甲府サポからの信頼は十分。

今季国士舘大学から加入したルーキー。リーグ戦、カップ戦ともになかなか出場機会に恵まれないが、2015年には関東一部リーグでアシスト王に輝いたため、甲府でもその実力を存分に発揮してほしい。甲府の選手の中では一番身長が低く、堀米勇輝選手（168cm）が荒木選手の加入を喜んだという逸話がある。山梨県内の料理番組「ＶＥＮＴめし」では、食レポが他の選手よりダントツ上手だった。

昨年序盤は出場機会が少なかったが、終盤にはウィングバックを務め、今季は主に３バックの中央でＤＦラインを統率している。試合を重ねるごとに頼もしさが増し、大卒２年目ながらキャプテンマークを付けることもある。コメントもしっかりしており、県内番組でのハイライト映像で取り上げられることが多い。昨年のサポーター感謝デーでは同期の曽根田選手、高野遼選手とコントを披露。他の二人が時折笑ってしまう中、小出選手だけは全く笑わず堂々とやり切った。

甲府在籍７年目の爽やか系ＧＫ。チーム内ではいじられキャラらしく、岡西宏祐選手によれば「岡くんをいじるグループ」があり、そのメンバー全員が岡選手より年下である。2016年の一次キャンプでは稲垣祥選手（現・サンフレッチェ広島）とコンビを組んでキャンプ日記を担当したが、年下の稲垣選手に最終的にスルーされるほどボケを連発した。「ＶＥＮＴめし」などで幼い娘さんの話題を振られるたびに顔をほころばせる。

ルーキーイヤーは同期の中で出場時間が一番短く、リーグ戦でのメンバー入りも少なかったが、プロ２年目の今年はカップ戦での活躍が認められ、最近ではリーグ戦でもスタメン出場が続いている。ドリブル突破が持ち味で、ゴール前での落ち着きと決定力もあり、アシストも出来る。今季一番伸びた選手。山梨県甲斐市の特産品、八幡芋（里芋）を模したゆるキャラ「やはたいぬ」に似ていると言われたが、「全然悪い気はしない」と寛容だった。

ユース時代にはＪリーグユース選手権大会で得点王に輝いた経歴もあるが、プロデビュー後はなかなか得点を挙げられず悩んだ時期もあった。プロ２年目には大怪我を負ったが、今季復活しルヴァンカップでは２得点を挙げた。プロ初ゴールを決めた際にはリハビリ仲間で元日本代表の清武弘嗣選手らが祝福のメッセージを送った。2017年のサポーター感謝デーでは一人でよく分からない言葉を叫びながら踊り、司会の新井涼平選手らから「事故」と評された。

水戸ホーリーホックから今季加入したボランチ。得点を挙げると必ずベンチメンバーの方へ駆け寄り、巨人の原辰徳氏のような「グータッチ」をおちゃらけた様子でベンチメンバーと交わすのが恒例。本人いわく「一人でスカすより、周りのみんなと一緒に喜んだ方が良い」。すっきりとした顔立ちながら、カメラを向けられると必ずと言っていいほど変顔をする。キャンプ中の写真や映像では、カメラ目線のものはほぼ全て変顔で写っていた。

かつては甲府の左サイドを担っていたが、今季はボランチで持ち前の技術力の高さを発揮している。穏やかな性格で、同年代の松橋優選手や田中佑昌選手と仲が良い。ワインが好きで、ぶどう王国山梨を存分に楽しんでいる様子。バック転が出来るが、「ＶＥＮＴめし」で披露しただけでゴール後にはやらない。監督からの呼び名は他の選手はだいたい２、３文字だが、阿部選手だけは「阿部ちゃん」で、吉田達磨前監督も上野展裕監督もそう呼んでいる。