注目の【選手紹介映像】4選

2019/05/07 Writer:リセル

 試合開始前に大型ビジョンに映される「選手紹介映像」。

 ホームチームでメンバー入りした選手達を、専用に撮った写真や動画(一部例外あり)を使って紹介していくものだ。

 各クラブが毎年工夫を凝らしており、個人的にはホーム開幕戦・アウェイ参戦の楽しみの一つでもある。また、現地に行ったサポーターが選手紹介映像を撮影し、YouTubeにアップしてある場合もあるため、現地に行けなかった人ももう一度見たい人も気軽に見ることが出来る。

 今回は筆者が「カッコいい」「面白い」と感じた今季の選手紹介映像を紹介する。他の方が撮影した動画そのものを載せるのははばかられるので、各項目の最後にはYouTubeの検索URLを貼った。そこから動画を選んで見ていただきたい。

 

 

◆これを見ずして選手紹介映像は語れぬ。横浜F・マリノス

 マリノスの選手紹介映像は毎年とにかくカッコいい。近年は全て動画で、うつむいたところから前を見上げる、ボールをさばく、腕を組む、正面を見る等々、惜しみなく大量のカットを使っている。また、どの選手のどのカットも、一瞬でも表情が歪むなど映りの悪いカットが全く無い。BGMは毎年変わらず、「毎年違った個性で勝負」といった感じではないが、選手達をいかにカッコ良く見せるかというところに重きを置き、安定的なセンスの良さを表現するマリノスの選手紹介は、一度は見ていただきたい。

YouTube「横浜F・マリノス 選手紹介 2019」で検索

 

 

◆漂う強豪の風格。浦和レッズ

 浦和の選手紹介映像は、マリノスに比べればシンプルである。しかし、色味を抑えて華美な演出を少なくし重厚感を全面に出した映像は、圧倒的なホームの雰囲気と相まって、凄まじい威圧感と緊張感をもたらす。他のクラブとは一線を画す、強豪の風格漂う映像だ。今季は全て動画になり、選手が胸のエンブレムをぎゅっと握り締める演出が加わった。荘厳なBGMが重なり、「浦和に忠誠を誓う」感じがありありと表現されている。選手紹介映像とスタジアムの雰囲気を合わせて現地で楽しみたい。

YouTube「浦和レッズ 選手紹介 2019」で検索

 

 

◆とにかくユルい!大分トリニータ

 今季から再びJ1で戦う大分の選手紹介映像は、どのクラブよりも自由度が高い。背中を映したカット、カメラレンズにサインを書くカット以外は、選手個人のパフォーマンスタイムが設けられており、変顔をする、転がってきたボールを蹴ってコケそうになる、必死に何かをアピールする、とにかく手を振りまくる等、かなりフリーダム。逆に腕組みをして正面を向くだけだと時間が余る。試合前に気が抜けてしまいそうなほどユルいが、選手のキャラが相手サポにも分かって親しみが湧く、何とも珍しい演出だ。

YouTube「大分トリニータ 選手紹介 2019」で検索

 

 

◆選手紹介にカテゴリーは関係無い!ザスパクサツ群馬

 カテゴリーが下になるごとに選手紹介映像はシンプルになる、というイメージを抱きがちだが、J3群馬は違う。J2時代からカットの多さも選手の映りの良さもJ1に引けを取らないレベルだったが、降格してもそのクオリティが落ちることは無かった。選手ごとに動きは異なり、(大分ほどではないが)選手の個性が垣間見える。加えて今季はテンポの良さも向上し、小気味よく展開するようになった。

YouTube「ザスパクサツ群馬 選手紹介 2019」で検索

 

 

 以上、4クラブの選手紹介映像を紹介した。

 もちろん他のクラブの選手紹介映像も工夫が施されており、それぞれ見ていてとても楽しい。ちなみに筆者が応援しているヴァンフォーレ甲府では、選手が炎をまとって吠えるので、気になった方はチェックしてほしい。

 各クラブの特色が色濃く出る選手紹介映像、ぜひ次の試合から注目してみてはいかがだろうか。

Writer:リセル

ヴァンフォーレ甲府とミサンガ作りと文章を書くことが好きな自由人。「Jサポライター部」、Jリーグのハンドメイド作品が集まるサイト「Jサポハンドメイド部」、両サイトの管理人をやっています。まだまだJサポ歴が浅いので、Jリーグのことをもっと知りたいです。